「大井川の環境について思うこと2017」
東北大震災に伴う福島第一原子力発電所事故により、エネルギー事情は原発から再生可能エネルギーへのシフトが主な課題となっているようです。
コストや安定供給の面で、スム-スに進展しているとは言えません。福島の原発廃炉へのコスト負担も、今後、国民の電力消費に重い負担が試算されております。
中部電のコメントのように「水力は安定して電力を得られ・・・。」とあるように、一度水力発電所を建設すれば、事足りる、といった従来型の認識と伝わってきます。
しかし、大井川の河川環境を見ましても、自然環境への負荷、ダム上流部への堆砂、効率優先の利水による上流部表流水の減少、貯水能力低下ダム及び堰堤(巨大な産業廃棄物)の放置、川の有機物が海まで充分に届かないことによる生態系への影響など、水力発電に伴う多くの問題が残されています。
大井川の現況を認識しないまま、中部電は、なお安倍川に2022年度運用目標の水力発電所建設計画を促進しています。
浜岡原発の防波堤建設も重要ですが、大井川の河川機能回復のためにも尽力を望むものです。
by mako_project
| 2017-03-13 11:11
| 自然